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概要
COIAS(Come On! Impacting ASteroid)は、未発見小惑星の探索を研究者と一般の市民・学生の方たちが協力して実施するために開発されたアプリです。COIASでは、すばる望遠鏡の画像データを用いることにより、直径数100m程度の暗く小さな小惑星を見つけることが可能です。また、地球に近づくような危険な小惑星や海王星より遠方に存在する太陽系外縁天体も見つけることもできます。COIASを使って、太陽系の中の様々な天体を見つけてみましょう。
注)COIAS起動画面における左上のキャラクターデザインはCOIASアプリのために作成されたものです。その著作権は©️Quro/芳文社にあります。
現状はプロトタイプであり、お問合せがあった方のみ、試験データを提供しています。試験データの提供に際してお名前とメールアドレスをお聞きします。ご了承いただいた方のみにデータ提供をしています。
COIAS(デスクトップ版)の使い方
前提条件
※【前提条件】の作業手順につきましては、初回のみ実施となります
docker desktop がインストールされていること
windowsの場合は、WSL2 が必要になる
例 WSL2のインストール
1. コマンドプロンプトを「管理者として実行する」
2. 管理者のコマンドプロンプト上で下記コマンドを実行し、wslをインストールする。
コマンド: wsl \--install
起動・終了方法
起動方法
Windowsの場合(その1) コマンドプロンプトを起動し、任意のディレクトリで以下のコマンドを入力する。
コマンド: wsl curl -sf https://raw.githubusercontent.com/coias/coias-docker-compose/main/code-run | bash -s
例 /Users/“user name” ディレクトリにて上記コマンドを実行
コンテナ起動後、webブラウザでlocalhost:3000へアクセスします。
Windowsの場合(その2。その1でうまく起動しなかった場合) 1. Windowsターミナルを管理者権限で起動する。 2. Power shell7 をインストール。 3. Windowsターミナルで下記コマンドを実行 コマンド: wsl -d Ubuntu20.04LTS
curl -sf https://raw.githubusercontent.com/coias/coias-docker-compose/main/code-run | bash -s
cd coias-app
docker-compose up
(ハイフンが必要) 4. Choromeなどのwebブラウザを起動し、アドレスにlocalhost:3000と打つ。(ブックマークしておくと良い)
Mac/Linuxの場合 任意のディレクトリで下記コマンドを実行します。
コマンド: curl -sf https://raw.githubusercontent.com/coias/coias-docker-compose/main/code-run | sh -s
cd coias-app; docker-compose up
例 /Users/“user name” ディレクトリで上記コマンドを実行します。
コンテナ起動後、webブラウザでlocalhost:3000へアクセスします。
終了方法
Windowsの場合 コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行する。
コマンド: wsl cd coias-app; docker compose down
Mac/Linuxの場合 docker-composeを起動をしたターミナルとは別のターミナルを開き、docker-composeを起動したディレクトリに移動した後、docker-compose down コマンドで終了となります。
コマンド: cd coias-app
docker-compose down
例 /Users/“user name”/coias-docker-compose ディレクトリでdocker-composeを起動しています。 このディレクトリに移動し、上記コマンドを実行することで、終了です。
次回起動時にはファイルアップロードから行う必要があります。そのため、必要な作業が終わった後に終了してください。
探索準備画面
起動直後の画面は「探索準備」画面となります。 この画面では、探索用のファイルアップロード、および探索準備のための事前処理を行うことができます。
「ファイル」をクリックすると「ファイルアップロード」モーダルが表示されます。 このモーダルでは探索用ファイルをアップロードでき、全自動処理・手動処理の選択ができます。 また、「小惑星データ更新」で最新のMPCデータを取り込む事ができます。
「パラメータ設定ボタン」をクリックするとパラメータの設定ができます。
- 最低検出画像枚数 : 何枚以上の画像で検出したら移動天体とみなすのか。
- 自動測光半径 : 測光のアパーチャー半径 (pixel)。
- 検出光源数 : 画像一枚あたりの検出光源数の平均値。
初期値は以下の値になっています。
ファイルアップロードが完了すると、アップロードした選択ファイルが表示されます。 このファイル群に対して、処理を実施できます。
「全自動処理」では全ての処理を一括で実施します。このときビニングマスクは2×2になります。
「手動測定」では各処理を手動で実施できます。
探索/再描画画面
事前処理を行ったファイルに対して、探索/再描画を行う画面となります。画面上に四角の枠内で囲まれた移動天体候補が表示されます。しかしながら、全てが移動天体ではなくノイズも含まれます。画像をブリンクすることで移動天体であるか確認します。移動天体と確認できた枠内をクリックすることで、天体と認定していきます。
この画面では「上下カーソルキー」で画像の拡大・縮小ができます。
- ブリンク再生・コマ送りを行います。また、再生時の画像の切り替え速度を変更できます。また、キーボードの「sキー」で再生、「左右カーソルキー」でコマ送りを行います。
- 表示する画像を手動で選択できます。
- 「表示設定(歯車アイコン)」モーダル(後述)、およびヘルプを表示します。
- 「選択モード(矢印アイコン)」で天体の選択、「リセットボタン」で天体選択及びズームのリセットができます。また、「非表示ボタン」で天体名、天体の枠の表示・非表示切り替えができます。
- 輝度、コントラストを変更できます。
- 画像に表示されている天体の一覧です。選択された天体にチェックマークが付きます。この一覧からチェックマークを入れることもできます。
- 探索終了を押し、再描画を行います。
- 天体の枠内をクリックすることにより、天体を選択できます。
表示設定モーダルです。表示する画像、およびマスクの有無、オートセーブ機能のON・OFFが選択ができます。
再描画ボタンを押すと、以下のモーダル画面が表示されます。 ここでは選択した天体の先頭の番号を指定することができます。変更を加えない場合、次へを押して下さい。
再描画画面です。ここでは選択した天体のみを表示した画像を再描画します。 選択を変更したい場合、「やり直す」ボタンで探索画面に戻ることができます。 再描画に問題がない場合、手動測定画面又はレポート画面に進んで下さい。
手動測定画面
自動検出できなかった天体を手動で選択するモードです。 画像上で、天体と思われる箇所をクリックし、新たに天体を作成できます。(天体選択モーダルは後述)
- 天体を追加します。
- 手動で選択する天体情報です。各画像でクリックした天体の座標値が表示されます。
- 「削除する」で選択している天体の削除、「再描画」で探索画面と同じように再描画をすることができます。また、再描画後に天体名の付け替え機能が使えるようになります(後述)。(2で作成した天体にチェックマークを入れることにより、「削除する」ボタンを表示させることができます。)
移動天体選択モーダルです。 移動天体を囲むように、3点をクリックすると自動で四角が生成されます。
移動天体名の付け替え機能
手動測定の再描画後に天体名の付け替えが行えます。 名前の付け替えを行いたい天体をクリックし、変更後の名前を選びます。 既知天体の名前は付け替えることができません。 付け替えた後の天体を再度クリックすると、付け替えを戻す事ができます。
レポート画面
その他
エラーの対処について
エラーが発生した場合は、画面に表示された対処法に従い、対処をしてください。それでもエラーが解消されない、又は別な問題が発生した場合は、一度アプリケーションを終了をしてから再度起動をしてください。
エラーが解決しない場合、エラー内容を下記問い合わせ先までご連絡ください。
問い合わせ先
coias-dev@u-aizu.ac.jp