探査データ実習会2023
【概要】
惑星探査育英会および会津大学ARC-Spaceは、学部、大学院生、ポスドク、産業界の方々を対象とした短期集中実習を下記の要領で開催しました。 今回のテーマは、PDS Analyst’s Notebookと会津大学・月火星箱庭構想によるローバ走行トライアル体験の二本立てです。 前半はNASA/PDS Geosciences Node Associate DirectorのThomas Stein講師を会津大学にお招きしてPDS Analyst’s Notebookについて解析者側と開発者側のいずれかもしくは両方について学び、2021年度に実施した月面ローバー探査のためのSLAM体験(月惑星探査育英会ホームページ)を雛形にして福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド(RTF)においてローバ走行トライアルを体験しました。受講はオンライン/対面のハイブリットです。
PDS Analyst's Notebook はNASA月火星着陸ミッションデータアーカイブにアクセスするためのツールです。科学データと工学情報および各種資料を組み合わせた「ノート」で、アーカイブそのものではありません。火星ミッションでは、Perseverance、Curiosity、InSight、Opportunity、Spirit、および Phoenix Mars について個別のノートブックが存在します。月ミッションでは、ApolloシリーズすべてがまとまったものとLCROSS があります。
【開催スケジュール】
2024年2月27日〜3月1日
2/27-28のパートと2/29-3/1のパートの2パート構成で実施。
【開催場所】
2/27-28:会津大学&zoom多地点会議(ハイブリッド)
2/29-3/1:福島ロボットテストフィールド(RTF) 南相馬&zoom多地点会議(ハイブリッド)
【事前準備】
対面参加者はノートPCの持参が必須。特別な準備は不要。 ただし、解析者向け演習において自身の興味あるミッションを題材に深掘りできるよう、Stein講師27日分資料に目を通しておくことを推奨。
【詳細スケジュール】
2/27-28のパート
○2月27日(火)13:30〜17:00 会津大学&オンラインのハイブリッド
- PDS Analyst’s Notebook for Analysis Users(解析ユーザ向け手解き)
○2月28日(水)9:00〜12:30 会津大学&オンラインのハイブリッド
- PDS Analyst’s Notebook for Developers(開発ユーザ向け意見交換)
2/29-3/1のパート
【講師・主な内容】
2/27-28のパート
○Lecturer of PDS Analyst’s Notebook
- Thomas Stein, NASA/PDS Geosciences Node Associate Director
- Manager Systems Engineering, Dept. of Earth, Environmental, and Planetary Sciences, Washington Univ. in St. Louis
- 世話人:出村裕英、大竹真紀子、山田竜平、本田親寿、小川佳子、平田成ほか
2/29-3/1のパート
○会津大学・月火星箱庭構想によるローバ走行トライアル体験
- 世話人:大竹真紀子、小川佳子、本田親寿、山田竜平、出村裕英、鈴木崇正ほか
- 当日のワークショップ動画 https://www.youtube.com/watch?v=Z7RshHrpDKY
【主催】
- 月惑星探査育英会
- 共同利用・共同研究拠点会津大学宇宙情報科学研究センター
【後援】
- 日本惑星科学会
- 神戸大学大学院惑星科学研究センター
【参加対象者】
ローバーを用いた月火星等の現地探査,理学工学双方の観点でデータを扱う手法,に興味のある学部生,大学院生,PD、産業界の方々
【旅費補助】
日本惑星科学会と宇宙情報科学研究センターから援助を受けて実施
【その他・お問合わせ】
2/29-3/1のパートの内容は、2022-2024年度文科省「AI・デジタル化×宇宙」技術革新人材育成プログラム、および、2023-2025年度福島県産学連携宇宙研究開発支援事業費補助金事業、の支援を受けています。福島ロボットテストフィールドの月模擬クレーター利用に関するお問合わせは、lunar-crater[at]u-aizu.ac.jp(※[at]を@に置き換えてください。)【担当:鈴木崇正】までお願いします。